扶養範囲内で週3回働く40代主婦です。
現在は中学生の子育てをしながら、有料老人ホームで清掃のアルバイトをしています。
毎日、ケアスタッフさんがインカムでやり取りしている内容が全く理解できず、また、ケアスタッフが大変ながらも楽しそうに仕事をしている姿が印象的でした。
私も「ケアスタッフとして働けるといいな」「親の介護に直面する時が絶対にくるだろうし」
と考えるようになり、重い腰を上げて初任者研修(ヘルパー2級)の資格取得を決意しました。
資格取得スクールへ週1回通いながら、自宅学習も行う日々。
研修を通じて、20代から70代まで幅広い年代、異なる国籍の方々と出会い、さまざまな介護の仕事に従事する人々、そして私とは違った視点や考え方を持つ人々との交流がありました。
大変な時もありましたが、振り返ってみるととても充実した日々でした。
約5カ月の研修期間を経て、多くのことを学びました。
このブログでは、資格取得前に不安だったことや、授業の雰囲気などを振り返りながら、同じ境遇の方々にとって参考になる情報を提供できればと思います。
これからも、この経験を生かして、今後どこかでケアスタッフとしての道を歩んでいけたらと願っています。
回数 | 時間 | 内容 | |
1回目 | 10:00 ~ 12:00 | オリエンテーション | 講義スクーリング |
2回目 | 10:00 ~ 17:00 | 講義① | |
3回目 | 10:00 ~ 17:00 | 講義② | |
4回目 | 10:00 ~ 17:00 | 講義③ | |
5回目 | 10:00 ~ 17:00 | 講義④ | |
6回目 | 10:00 ~ 17:00 | 講義⑤ | |
7回目 | 10:00 ~ 17:00 | 講義・演習① | |
8回目 | 10:00 ~ 17:00 | 講義・演習② | |
9回目 | 10:00 ~ 17:00 | 講義・演習③ | |
10回目 | 9:00 ~ 17:30 | 講義・演習④ | 実技スクーリング |
11回目 | 9:00 ~ 17:30 | 講義・演習⑤ | |
12回目 | 9:00 ~ 17:30 | 講義・演習⑥ | |
13回目 | 9:00 ~ 17:30 | 講義・演習⑦ | |
14回目 | 10:00 ~ 17:00 | 演習① | 演習スクーリング |
15回目 | 10:00 ~ 17:00 | 演習② | |
16回目 | 10:00 ~ 17:00 | 講義⑥・筆記試験・修了式 |
受講前に不安だったこと
私がもっとも不安だったことが、
①自宅学習で添削レポート(問題)があること
②家族が体調不良を起こしてお休みをした場合、どうなるか
③試験やレポートで合格できなかったらどうなるのか
でした。
①自宅学習で添削レポート(問題)があること
記述問題のレポートについては、「テキストのこの箇所とこの箇所を記述してください」と、オリエンテーションで丁寧に説明がありました。
これにより、記述問題の不安は少し和らぎました。
また、マークシート式の問題もありました。
それも、テキストのどのページ範囲に問題があるかもきちんと記述されており、テキストを読むことで問題を解くことができます。
ただし、マークシートの問題が146問と結構な量がありました。
レポートの合格判定については、提出後に記述問題のどこがマイナスになったのかについての説明はありませんでしたが、「落とすための試験ではないので、勉強をしていれば受かります」というのが、学校側のスタンスでした。
レポートには提出期限があり、家事の合間を見つけて前倒しで進めて提出しました。
②家族が体調不良を起こしてお休みをした場合、どうなるか
そこも振替が電話や受付で対応可能でした。
私は運よくお休みすることなく通うことができましたが、別のスクールへ参加した方から話を聞きました。
生徒が20名以上いるクラスや、若い子ばかりのクラス、活気があるクラスなどスクールによってまちまちだったそうです。
ただ、注意しないといけない点がいくつかありました。同じクラスで授業を進めていくためには、以下の注意事項がありました。
・お休みをしても、別のところで休んだ講義に出席しておくこと
・講義スクーリングを終了させていないと、実技スクーリングには参加できない
・実技スクーリングが終了していないと、演習スクーリングには参加できない
・演習を受けていないと、最終日に参加できない
スケジュールが合わなくなり、一緒に卒業できなかった方がおりました。
一緒に学んで仲良くなれたので、とても寂しかったです。
③試験やレポートで合格できなかったらどうなるのか
試験に落ちる人は、ほぼいないとまず説明がありました。
「初任者研修は、介護の基礎・知識を付けるためのもので、落とす試験ではありません。」
なので、試験は何度でも挑戦可能とのことでした。
ただし、試験に落ちる人はほぼいないとのことで、再試験の人は皆にバレますと、ちょっと怖い説明がありました。
今、振り返ると最初の不安って、やってみないと拭えないですよね。
その最初の一歩が少しでも軽くなると良いです。
オリエンテーション」はこんな感じ
オリエンテーションはリラックスした雰囲気で始まりました。
来た方から好きな席に座れます。
私も少し早めに到着し、一番奥の右側の席につきました。
参加者は、12名でした。
事務の方がオリエンテーションを進めていきます。
まずは証明写真などの必要書類の提出がありました。
そして、テキスト1・2巻・レポートの配布が行われました。
このテキストがとても重く、内容の多さを実感しました。
オリエンテーションでは、レポートの書き方や学校のルール、注意事項などが丁寧に説明されました。
特にレポートの書き方については具体的な指示があり、不安が少し和らぎました。
これらの説明は約2時間弱で終了しました。
意外だったのは、自己紹介がなかったことです。
オリエンテーションなので、自己紹介があると思っていましたが、特にそういった時間は設けられませんでした。
その代わり、人材事業部のリーダーから「介護の仕事のご紹介もできます。お話を聞くだけでも♪」という案内がありました。
私は、一番奥の右側の席につきました。
これからそこが私の定位置になりました。
この日以降、私は隙間時間を見つけては、レポートに取り掛かりました。
講義スクーリングはこんな感じ
講義①から授業がスタートしました。
講師の先生方は、現役の介護福祉士やケアマネジャー、看護師の方々です。
その中には、主婦として子育てをしながら介護のバイトを始め、資格を取得し、現在は介護福祉士として働きながら講師もしているという方が何人もいらっしゃいました。
彼らの姿はとてもかっこよく、魅力的な方々ばかりでした。
1回目の講義の最後に、やっとクラスの自己紹介がありました。
講義はテキストに沿って進める講師もいれば、広い範囲をカバーするために講義の最後にテキストを振り返る講師もいて、スタイルは様々でした。
講義内容はとても面白く、学びが多いものでした。
しかし、午後のお昼を食べた後になると、睡魔と戦う日が1、2回ありました。
そんな時は、集中力を維持するのが大変でした。
ですが、講義が進むにつれて、生徒同士でディスカッションし発表する内容が増えていき、眠くなる暇もありませんでした。
クラスの雰囲気
さまざまな経験を持つ人たちと学ぶことはとても刺激的でした。
講師の方々の経験談や具体的なアドバイスは、実際の介護現場でのリアルな話が多く、とても参考になりました。
授業の進め方
講義の進め方は講師によって異なりましたが、基本的にはテキストに沿って進行します。
中には、具体的な事例を多く取り入れて、現場での実践的な知識を伝える講師もいました。
また、グループディスカッションやその発表など、実際の介護の場面だけでなく、私生活でも大変役に立つことも多くありました。
講義スクーリングはとても充実した時間となりました。
「実技スクーリング」はこんな感じ
「実技スクーリング」では、現役で介護の仕事をしている介護福祉士が講師として来てくださいました。
実際の介護現場での経験をもとに、さまざまな実技を教えていただきました。
実技内容
車いすや杖を使用する実技もあり、近所の公園まで出向いて道具を使用している利用者の気持ちを体験する実技も行いました。
利用者の視点に立って行動することで、介護の大変さと大切さを実感しました。
演習期間
本格的な演習が1ヶ月間あり、その期間は9時半から17時半までのフルタイムで行われました。
ベッドメイキングからオムツ交換まで、さまざまな実技を習得するための集中期間でした。
障害を持つ人の設定で、服の着脱やオムツ交換の実技もありました。
最初は恥ずかしいと思っていたのですが、実技に集中するうちにそんな余裕はすぐになくなりました。
実技の難しさ
実技はすべて暗記するスタイルで、多くのことを覚える必要がありました。
頭はパンパンになり、体力も消耗しました。
特に、今見たばかりの方法をすぐに覚えることができず、とても苦労しました💦
学びのポイント
講師の先生からはテキストには書いていない多くのポイントも教えていただきました。
例えば、利用者の体の触れ方や声掛けの方法など、介護者の目線ではなく利用者の安楽を考える介護につ
いて学べました。
介護職には腰痛の方が多く、腰痛防止のための体の使い方のレクチャーも時間をかなりかけていました。
まとめ
実技スクーリングを通じて、実際の介護現場での理想的な介護知識と技術を知ることができました。
大変なことも多かったですが、学びの多い充実した時間でした。
実技演習からクラスの人と急に距離も近くなり、とても仲良しの人も増えてきました!
「振り返り・修了式」はこんな感じ
振り返り
修了前に、講義と実技の復習が2日間行われました。
グループワークが中心で、生徒同士の協力が求められました。
特に「自己覚知」(自分を知ること)の重要性を学び、自分の強みや弱みを理解し、それをどう活かすかを考える時間が有意義でした。
試験
「試験は簡単だよ」と言われていましたが、実際には私の想像よりも難しかったです。
試験の内容は、講義や実技で学んだ知識をしっかりと理解しているかどうかを問うものでした。
しかし、講義の内容を一通り復習し、提出したレポートを見直すことで、合格点を取ることは可能でした。
試験勉強の期間は少し緊張しましたが、問題35問で1時間の試験時間は少し長く感じました。
修了式
試験の合否について説明があり「不合格の人のみ事務から電話があります」とのことでした。
また、今後の進路について他のスクールの案内もあり、さらにステップアップを目指す方への情報が提供
されました。
終了式は、40分くらいで終了しました。
結果発表
翌日は10時から12時までドキドキしながら電話を待っていましたが、特に連絡もなく
「合格したのかなぁ」
と感じながら時間が過ぎていきました。
今は、終了証明書を待つのみです。
試験終了後、仲が良くなった皆さんと飲みに行きました🍺
参加できない方もいましたが、とても素敵な人たちと出会えました✨
今後、障害者施設に従事する人、親の介護をする人、副業で介護を学んだ人、それぞれの道を進んでいくことでしょう。
講師の先生がよく言っていた言葉が心に残っています。
「結局落ち着くのは、世の中いろんな人がいる。円満退社さえできれば、介護職は楽しんでいける!」とのことでした。
あやこの感想
燃え尽きてしまった私。
来月は「自分の体と向き合う月間」の予定。
少し休もうと思います。
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