春のある日、我が家のベランダかさすぐ近くの電柱にカラスが巣を作っているのを見つけました。
驚くことに、カラスは針金ハンガーを使ってきれいな楕円形の巣を作り、卵を産みました。
数日後、卵が孵化(ふか)し、2羽のカラスの赤ちゃんが元気に成長して羽ばたいていきましたが、残念ながら1羽のヒナが地上に落ちて死んでしまいました。
この出来事を通じて
「ヒナが地上に落ちた場合の対処方法を学びたい」
「カラスの生態について知識を深めたい」
と思い、『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』という本を読みました。
この本では、カラスのさまざまな種類や生態、そして人間との関係について深く学ぶことができます。
今日は、もしもカラスが近所に巣を作った場合の心構えについて、皆さんにお伝えしたいと思います。
どのようにして共存し、カラスとの良好な関係を築くかを考える良い機会だと思います。
カラスに対する印象が少しでもポジティブなものに変わると幸いです。
目次
本の内容 と 作者
本の内容
「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!
黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。
不吉なシンボルとされる一方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。
「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」
作者:松原 始
1969(昭和44)年、奈良県生れ。東京大学総合研究博物館・特任准教授。
研究テーマはカラスの生態、行動と進化。
著書に、『カラスの教科書』『鳥類学者の目のツケドコロ』『カラスは飼えるか』『カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?』などがある。
すぐに行動を!
電柱にカラスが巣を作り始めたら、すぐに行動しましょう!
放っておくと停電の原因になることもあるので、迅速な対応が必要です。
電力ネットワークに電話
地域の電力ネットワーク会社にも連絡します。
カラスの巣が原因で停電が発生する可能性があるため、電力会社に早めに知らせることが必要です。
今回、私たちがカラスの巣を発見して対処しようとしたとき、電柱にはこんな張り紙がされていました。
<我が家の対応>
①.近所の交番に相談
・主人が近所の交番に話をしたところ、「区役所へ連絡してください」と言われました。
②.区役所へ連絡
・区役所に連絡すると、「電力ネットワークにご連絡ください」との案内がありました。
③.電力ネットワークへ電話
・電力ネットワーク会社に電話をかけると、「ただいま対応中なのでお待ちください」とのことでした。
*現在の状況*
2023年6月末現在、カラスの巣はまだ撤去されていません。
電力会社も忙しいようで、少し時間がかかっているようです。
カラスと人間の付き合い方
本書には「カラスにエサをあげてはいけない理由」として、以下の点が挙げられています。
- カラスが本来の生活パターンを失う
- 生態系のバランスを壊す
- 人間に近づきすぎてトラブルを起こす
- その結果、駆除の対象になることもある
これらの理由から、カラスにエサをあげてはいけないんですね。
人懐っこく寄ってくるカラスは、エサが取れない個体だそうです。
カラスは人間が怖いけど、エサがあるから人間に近づくようになります。
そのうち「人間はエサをくれる」と覚えてしまうのです。
その結果、カラスがゴミをあさったり、人に攻撃的になったりすることがあります。
こうしたトラブルが原因で、カラスが駆除の対象になってしまうこともあるのです。
カラスの繁殖スケジュール
カラスは、産卵から約20日間後にヒナを孵化させます。
その後、30~35日でヒナが巣立つそうです。
本書によれば、4~5個の卵のうち、無事に巣立つのは2羽程度だとされています。
<我が家のカラス>
・4月にカラスの巣を発見しました。
・5月頃にヒナが孵化しました。
・6月初旬にヒナが巣から落下。町中を通る人々が注目し、ご近所さんも大騒ぎでした!
・6月中旬にはカラスが巣立っていきました✨
巣立つ前のカラスです✨
よく見るとまだ、羽が白い部分があるんです!
親鳥が怖すぎて、あまり写真を撮ることができませんでしたが、
巣立つ時期になると親鳥は遠くから見守ることが増え、最後写真を撮ることができました。
地面にいるヒナを拾って保護はダメ!
本書には「ヒナを拾って保護、それは誘拐ですから!」と書かれています。
かわいそうなので拾って保護してあげたら・・・ダメなんですね。
理由として、ヒナは十分に飛べないのが普通で、低いところや地面にいることがよくあります。
その状態でも親鳥はエサを持ってきて世話をします。
しかし、人間が連れて帰ってしまったら、親鳥は他のヒナの世話にかかりきりになり、移動して行ってしまいます。
また、人間が近くにいたら親鳥は警戒して近づけません。ここが一番大切です。
カラスのヒナが道に落ちた時、誰かが段ボールに入れて、道を通る人がカラスを見ていきます。
カラスもとても興奮して、3日間もの間、人間に対して威嚇がとてもすごかったです。
当たり前ですよね、我が子を守りたい親の気持ち。
考えると辛いですが、私たちはベランダに洗濯ものを干すのが怖くてたまりませんでした💦
まとめ「カラスとの共存を考える」
カラスの巣ができたら、すぐに区役所や関連機関に連絡しましょう。
早めの対応を行い、カラスも人間も安全に暮らしていきたいですね。
カラスが卵を温め始めたら、その様子を静かに「見守り隊」をしましょう。
ヒナが巣立つまでの約3カ月間、カラスの成長を楽しみましょう。
カラスも我々と同じく家族を大切にする生き物ですからね。
人間も野生動物との心地よい共存を保つことが大切です。
あやこの感想
カラスが羽ばたいて巣立つところを見たかったです。。。
カラスは、ペット向きではないそうです!
小学生のころコッペパンをカラスに盗まれて以来、嫌いだったのですが・・・
彼らも生きるため!
ちょっとだけ、嫌いじゃなくなりました。
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