「これ読んでみて~」と貸してもらったのが『くじらの彼』。
担任の先生から紹介された本だそうで、ちょうど読む本がなかったので手に取りました。
何の情報もなく読み始めたら、まさかの“自衛隊員や自衛隊に関わる人が主人公の短編小説”。
20代の頃、友達が自衛隊の方と結婚して「転勤が多いなぁ」「ちょっと遊んでる人が多いなぁ」なんて軽く思っていました。
でもこの本を読んで、自衛隊員の恋愛や結婚には特別な大変さがあると知りました。
潜水艦は「沈む」ではなく「潜る」
そして一度潜ると、完全に連絡が取れなくなる。
日常生活では想像できない過酷さを知りました。
胸キュンよりも「知らなかったことを学んだ😲」という感覚が強い一冊でした。笑
潜水艦内は匂う!?💨
本には「潜水艦から上がった隊員はとても匂う」と書かれていました。
調べてみると、人が生活することで出る臭いや汚水で、下水道のようなにおいが艦内に広がるそうです。

寒気の力って、すごいんだ!と、改めて再認識。ww
また、コロナ感染が増えてきたので、換気しましょーー。
そんな中で1~2か月も潜って活動するのですから、本当に過酷。
それでも日本の海を守るために任務を果たしているのは、素直にすごいと感じました。
そして、お話ではなかなか会えない“船乗りの彼”を待つ彼女の姿も描かれていました。
いつ会えるかも分からず、会える時は彼からの連絡をただ待つだけ。
この「待つ辛さ💦」、久しぶりに思い出した苦い思い出です。笑
脱柵(だっさく)とは?💥
「脱柵エレジー」という章がありました。
脱柵とは、隊員が許可なく部隊を離れる行為=脱走を指すそうです。
驚いたのは、少ないけれど「彼女や彼に会いたいから」というもの。
10代・20代の若者らしいなぁと思いました。
また、30代になると「昔、脱柵した」が持ちネタになるそうです。
嘘か本当かはわかりませんが、愛の為にルールを破る!「若いって元気だなぁ。」と思いました。
この本を通して「脱柵」という言葉を知れたのも新しい学びでした✨
あやこの感想
沖縄に住んでいた頃、自衛隊員と出会うことがよくありました。
「今日は外泊できるから朝まで遊ぶぞ!」と飲みに行き、女子をナンパしている姿を見て、当時は「なんて不誠実人たちなんだろう」と思ったものです。笑
けれど、その裏で彼らがどれほど過酷な訓練をしているのか。
そして東日本大震災の時から、自衛隊の方々が被災地で必死に活動する姿をテレビで見て、今では感謝の気持ちしかありません。
だから今なら心から言えます。

若者よーー。楽しく、思いっきり遊んでくれ~!
と。あぁ、私も歳を重ねたんだなぁ…としみじみ思います。笑
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